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プライバシーポリシー

株式会社DAISY LIN はお客様の個人情報を適正に取り扱い、安全に保管することを最重要課題と位置づけ、次の取り組みを基本方針とし、お客様の個人情報の保護に努めます。

1. 個人情報の適切な取り扱い

当社はご提供頂いた個人情報の取扱いにあたって、不正アクセスや漏えい、盗難、破壊、紛失、改ざんなどがないよう適切な管理・保管に努めます。
また、万一事故が発生したときは、社内規程に基づき速やかに適切かつ誠意ある、透明性のある対応にて是正に努めます。

2. 個人情報の利用目的

当社は、ご提供頂いた個人情報は、法令により許される場合を除き、明示または公表した利用目的の範囲内で利用いたします。
取得したお客様の個人情報は、商品の発送、商品・生活情報、アフターサービス、各種ご優待等(当社が厳選した他社の商品及びキャンペーン等の情報を、当社が送付することを含む)のご案内、サービス向上のためのアンケート調査、商品や事業の企画・開発にかかわるマーケティング活動、および商品の販売管理のために利用させていただくことがあります。

上記以外の目的でお客様の同意なく利用することはありません。

3. 正確性および安全性を確保するための対策

当社は、個人情報の正確性および安全性を確保するための対策を実施し、お客様の個人情報の喪失、盗用、悪用、不正アクセス、開示、改ざんおよび破壊の予防に努めます。

4. 個人情報の第三者への提供

当社は、以下の場合を除き、個人情報を第三者に開示することはありません。

  • ・お客様から事前の承認を得た場合
  • ・法令に基づき、提供が求められる場合
  • ・お客様の生命、身体または財産が侵害される恐れがあると当社が判断した場合
  • ・裁判所や警察等国の機関または地方公共団体から要請があった場合
  • ・当社の業務委託先において、業務目的達成に必要な場合
  • ・その他法令により提供が認められている場合

5. 問い合わせ窓口

当社のプライバシーポリシーに関する質問やお問い合わせについては、以下に掲載された問い合わせ窓口までご連絡ください。
メール : privacy@daisy-lin.com

6. プライバシーポリシーの変更

当社は、お客様への予告なくプライバシーポリシーを随時更新することがあります。
プライバシーポリシーの重要な変更は最新のプライバシーポリシーとともに当社のウェブサイト上に掲示します。

MISSLIN'S COLUMN

連載「ミスリンのお遣いもの」第9回/安寧の想いを伝える香り「鳩居堂」の線香 武蔵野

Fashion
連載「ミスリンのお遣いもの」
ミスリンがお遣いものを通して感じた幸せ、喜び、感動などを、月に一度、自身のエピソードを交えて紹介する連載「ミスリンのお遣いもの」。お遣いものにも宿るミスリンの"生きる哲学"をお伝えします。

【第9回】安寧の想いを伝える香り「鳩居堂」の線香 武蔵野
by Noriko "DAISY LIN" Maeda(ミスリン)

今回は特別なお遣いものについてお話したいと思います。
大人になるにつれ、知っておきたい人生のマナーは増えていくもの。なかでも大切なことの代表が、弔意を表す際の意味合いと想いの伝え方です。

母からは、たとえ結婚式には出席できなくても、お通夜や告別式には、無理を押しても参列し、哀悼の意をお伝えすることが人としての在り方だと教わりました。結婚式は事前に招待状が届き招かれるものですが、ご葬儀は、そういう類のものではありません。故人やご家族への気持ちがあれば、原則どなたでも参列することに差し支えがないと理解しています。

もちろん、最近増えている家族葬や密葬などには配慮が必要ですが、先様との交流の深さに想いを致すとき、できるだけ弔問に伺いたいと思うのです。ですから、急なことがあっても迅速に対応できるよう、オフィスにはセレモニースーツ一式を必ず用意しています。

弔問するときにお持ちする御香典とは、故人の霊前にお供えするものです。もともとは、哀しみやそれまでの感謝を表すために、お香や線香、お花を御香典として届けるのが習わしでした。家族や親戚が夜通し香を絶やさず、自宅で御葬儀を行うのが一般的だったからです。

お焼香の際は、伽羅や白檀(びゃくだん/サンダルウッド)など香木の木片を手元で持ちながら、抹香を焼香盆の上で焚くものでした。それがときを経て、長く焚いておけるように細く長く進展したものが線香になったといいます。また、お焼香の香りや煙には、故人が仏の世界で安らかに過ごせるように祈り、また参列者の心身を清めるため、という意味があります。

そういった経緯を踏まえ、御葬儀に伺えなかった場合やご縁があった方の法事、御命日の際には、私はお悔やみの言葉と共に、香りのよい線香をお遣いものにしています。
Fashion
いつも銀座の「鳩居堂」でお遣いものの線香を選ぶのは、FOXEYを立ち上げた23歳の頃からの習慣です。どなたからも好まれる品位のある香りを重視して、「鳩居堂」の武蔵野を選ぶようになりました。

武蔵野は、最高級の伽羅に沈香、白檀、藿香(かっこう/パチュリ)を合わせ、丁子(ちょうじ/クローブ)、甘松などの漢薬系香料を加えて作られた線香です。凛とした香りには、癒しや安寧の力があると感じます。天然材料だけを用いているので、手に入りにくくなった原料も多く、年々貴重な品となってきているのではないでしょうか。

「鳩居堂」は、360年以上、薫香と共に、書道や絵画に欠かせない〝文房四宝〟とされる筆、墨、硯、紙といった伝統的な文具を扱ってきたという奥深い歴史をお持ちです。お遣いものを届ける際、表書きや名前の筆耕をお願いできるサービスがあることも大変ありがたいものです。

掛紙や不祝儀袋にもさまざまなマナーがあります。不祝儀の水引は一度結ぶとほどけない結び切りですが、それには不幸が繰り返されないようにとの意味が込められています。またお遣いものに熨斗(のし)をつける場合、商品に直接、熨斗紙を掛けてから包装する内熨斗と、商品を包装紙で包んだ上から熨斗紙を掛ける外熨斗がありますが、不祝儀の場合は、内熨斗にするのがマナー。奥ゆかしく控えめな印象を与え、また配送する場合、汚れがつきにくいということが理由です。
Fashion
御香典は、自宅での御葬儀が少なくなったことに伴い、御供物そのものに代わり、御遺族のために金銭を包み、お渡しすることが一般的になりました。外国では、金銭を袋に入れて渡すという習慣がほとんどありません。特に弔事の際、不祝儀袋が存在することも、哀しみを表す薄墨で表書きを書く繊細さにも、外国の方からは大層驚かれます。人の尊厳や想いを尊重し、優しく慮る気持ちは、日本人特有の文化だと誇りに思うところです。

特別な場面、たとえばお祝い事で心を配ることはもちろんですが、それ以上に哀しみの局面においては、故人や家族の心に敏感に、そして寄り添うという意味で、繊細なマナーや上品な作法が、なお一層、大切になってくると思います。真心を込め、丁寧に想いを伝えられるような品性のある人でありたい、そう思うとき、「鳩居堂」の武蔵野にいつも助けられています。

※御香典は、先様が信仰されている宗教や無宗教などによって異なることがあります。
Fashion
【今回のお遣いもの】
「鳩居堂」の線香 武蔵野
江戸・寛文3年(1663年)、京都寺町の本能寺門前にて薬種商として「鳩居堂」を創業。薬種の原料が「香」と共通するところから、1700年代に薫香線香の製造がスタート。また同時に薬種原料の輸入先である中国より書画用文具を輸入して販売を始めた。1880年には宮中の御用を勤める必要から、銀座尾張町(現在の銀座5丁目)に東京出張所を開設。「日本の変わらぬ心、伝統文化を守り育てる」を使命とする。「武蔵野」は、香木の最高峰・伽羅の凛とした香りが主軸の格調高い線香。進物の際には、水引掛けや掛紙に送り主の名入れをオーダーできる。

東京鳩居堂 銀座本店
東京都中央区銀座5-7-4
電話 03-3571-4429
営業時間 11時〜19時
1/1〜3定休、臨時休業日あり

オンラインショップ
http://www.kyukyodo-shop.co.jp/

写真/ご進物用線香「武蔵野」中寸(16cm)黒塗箱入[有煙] 税込33,000円

取材・文/武田麻衣子
撮影/Kevin Chan
構成/恩田裕子

【次回】11月下旬配信予定