ミスリンが大切にしていた魯山人の茶碗。
大きくふたつに割れてしまったその器が“金継ぎ”を施されて戻ってきたとき、それは前にも増して美しく生まれ変わっていたのです――。
われた魯山人の器を通して、ミスリンが感じたものの命、つくり手のものへの愛、また、ものを通して見えてくる、人と人との気持ちの繋がりを綴った言葉が、研ぎ澄まされた美意識とともに心に染み入ってくるフォトエッセイ集。
金継ぎをかたどった表紙デザインと、日文・英文と写真が美しく調和するレイアウトが評価され、造本装幀コンクールにて「文部科学大臣賞」と「出版文化国際交流会賞」をダブル受賞。
装幀カバーを外して広げると、がらりと雰囲気の違うデザインがあらわれる仕掛けが。
読んで、眺めて、日本人の美意識を再認識することができる本書は、海外の方に日本の奥深い文化を紹介するのにもおすすめの一冊です。
<特別付録付きもご用意 ミスリンサイン入り正絹風呂敷>
京都の呉服商にて特注で作らせた、正絹の風呂敷。
風呂敷地には "ちりめんの王様" とも言われる重目(ちょうめ)のものを選び、絹を贅沢に使いました。美しいシボが光をふっくらと上品に含みます。
ミスリンのサインロゴを抜き、気品ある深いグリーンに染め上げています。
本がすっぽりと収まる小さめのサイズで、袱紗としても使える優れもの。